大阪市中央卸売市場での水産物全体の取扱量は、年間119,717,843kgにものぼります(平成26年実績。冷凍、塩干物含む)。
私たち仲買事業=仲卸は、そのとてつもない入荷量の中で、毎日変わる入荷状況や需要動向、その品質に応じた適正な価格付けをおこない、大手量販店、小売店、消費者の皆さまに安心安全な魚介のお届けを毎日おこなっています。
仲卸の中には、さまざまなタイプがあります。昔ながらの魚屋さんのように威勢のいい声で魚を扱う店主、市場中に多数の社員を抱える企業体店、現代のニーズに応えるために、多種多様な魚介を揃える店、マグロやタイなどを専門に取り扱う店など取扱業種でもさまざまあります。中央卸売市場には数多くの仲卸店が集まることで競争力が高まり、その個性を活かし、他店には負けじと上質な魚介、お得感のある魚介など取り揃えています。各店舗ともプロ意識が高く、良質良品なものを見極める耳目を持った職人達が、毎日旨いもんをお届けするために、早朝から張り切っています。
私たち仲卸の仕事は魚介の販売だけではありません。いわば、プロを相手にするプロの商い人ですから、昨今の食のライフスタイルに適応するためにも、さまざまな食の情報を仕入れ、買出人の方への情報提供も大切な役割になっています。産地・旬情報はもちろん、商品知識や管理技術、調理方法など身につけておかなければいけないこともたくさんあります。
限られた時間の中で、下見からせり、仕入れ、そして情報収集はもちろん、加工、販売、仕分け積み込みなどをおこなっていますので、毎日が真剣勝負です。
私たち「夘之助」スタッフは食を扱う企業の一翼として、スタッフの教育、人材育成はもちろん、食文化を守る立場として自己研鑽もおこたらず、私たちが選んだ魚を口にしていただく方々のためにも、大切な仲買事業を大切にしていきたいと考えております。
夘之助には、経験豊かなベテラン職人をはじめ、若くエネルギッシュなスタッフがお客様をお迎えさせていただきます。
現在、世の中の食の多様なニーズを支えるのは、30~50代の人たちです。そのターゲットと同世代のスタッフから、より消費者の目線で世の中のニーズに合ったものをご提案させていただきます。いつもと同じものを…、時には変わりダネを…という仕入ではなく、ターゲットに合った仕入をおすすめさせていただきます。ぜひ、一度、当社自慢のスタッフのアイデアをお聞きください。商品提案はもちろん、商品づくりのご提案、売場づくりのためのご提案や取り組みなど、何なりとご相談ください。
当社では、季節の鮮魚はもちろん、淡水物、冷凍魚、冷凍エビ、養殖魚、水産加工品、近海魚を全般的に取り扱っております。量的・品質的にも幅広くご要望にお応えさせていただきます。大型量販店様からの多量のご注文はもちろん、小売店、飲食店様の少量販売にも対応しております。
また、「夘之助」では外国に向けた輸出へも取り組んでおります。各国の輸入条件に合う規格や条件なども様々ございますので、まずはご相談ください。
鮮度の落ちやすいものや繊細なものをはじめ、仕入れたものはお客様の元に届けるまで、大切に自社の特殊冷蔵庫で保管しています。
仕入れたものがどんなに新鮮でも、仕入れてから、お客様の手元に渡るまでに品質が落ちてしまっては意味がありません。私たちは、特殊冷蔵庫を店舗内に持つことにより、仕入れたものを素早く、高鮮度のまま品質保持ができるようにしています。またこの特殊冷蔵庫は、マイナス温度帯での制菌作用により、食中毒対策にも有効とされています。この特殊冷蔵庫は市場内でも珍しい高電圧発生装置式冷蔵システムです。
保存設備や輸送段階での工夫をはじめ、「ナノ窒素水」の活用による新たな生鮮魚介類の鮮度保持処理方法を導入しています。細胞レベルで鮮度を保持するといわれるこの技術を活用し、仕入れた段階で魚介類を保存、新鮮で美味しい味わいを大切に、お客様の元へお届けさせていただきます。
余分な梱包や輸送設備を必要とせず、輸送時の腐敗を低減。コンパクトな輸送も可能にし、輸送コスト、腐敗ロスによるコスト削減に繋がると期待する新技術です。
私たちは、お届け品の鮮度を保持するための氷には、一段とこだわりを持っています。
特殊な氷「シースノー」とは、魚の鮮度を保つマイナス1℃を中心に魚の温度をキープしてくれる氷です。魚は0℃以上になると腐るスイッチが入り、逆にマイナス2℃以下になると凍り始めてしまいます。そこで、夘之助では、その絶妙な温度のマイナス1℃を維持するために特殊な氷「シースノー」を自社店舗内でつくり使用しています。
これにより、仕入れていただいた魚介の運搬時にはもちろん、夏場の魚介の保存時にも活用でき、より安心安全なものをお届けできます。市場から離れたお客様にも、しっかりと品質を保持してお届けすることができます。
私たちは、仕入れた魚介を売って終わりではありません。大型量販店様、小売り店様では、明日の仕入から、一年間を見通した商品販売計画をお持ちだと思います。また、ただ、鮮魚を陳列して販売するだけでは物足りなさをお感じのお店もあるかと思います。
夘之助では、そうしたお客様のお役に立てるように、売場で目立つ商商品提案や商品づくり、例えば他企業様とのコラボにより店頭演出や取り組みなどもご提案させていただきます。
日本にとって大切な水産資源。その水産資源を活用した魚食普及に向け私たちは日夜取り組んでおります。