お客様の利益を考えて商売を
することが何より大切。
その場限りの魚の売り買いでなく、
信用を売ることを
一番大事にしています。
両親がもともと漁師で、魚が好きで、この世界に入ったのは自然な流れでした。築地の荷受さんで3年、大阪で30年のキャリアになりますね。
担当は主に魚卵で、今では「生助子」なら見ただけで産地…、例えば北海道のどこどこ産のものか、太平洋側、日本海側なのかまで分かります。その目利きには絶対の自信がありますね。「助子」を知っていただくために、以前には自分(奥さんですが)で調理したものを持ち込んで試食なども出していました。まずは味を知っていただかないと始まりませんからね。
魚卵は日持ちしないものですから、残して傷んでしまったものを翌日に出すなんてとてもできない。店頭に来られるお客様もみなさんプロです。良い悪いは、もちろん見ただけで分かります。
そんな中で、その場限りの魚の売り買いになるのではなく、信用を売ることが一番大事やと思います。お客様の利益あっての商売ですから、何よりも大切しています。